2016年05月23日
気仙沼・南三陸町における自らの問題意識に対し主体的に行動を起こす子どもの育成
気仙沼・南三陸町の2 拠点において週に 2 回コミュニティ支援を中心とした子どもの居場 所作りをする。その中で、「町のために何かしたい」と考える高校生の受け皿となり自主的・主体的に活動 する子どもを支援する。また、外部の高校生や大学生と交流し、刺激を受け、自分達の想いと活動をより鮮明にし、今後に活かしていく。
震災後、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが岩手県、宮城県の約 1 万 1000 人の子どもを対象に行なったアンケートによると約 9 割の子どもたちが「自分の町のために何かしたい」と考えていることが判明した。町全体の意識としても、町を担うのは「次の世代」として子どもの声が反映されつつあるが、実際に行動できている子どもは少ない。
地域の若者離れの深刻化から、社会人になっても地域に目を向けることのできる【地域などの問題に対して自ら目を向け、様々なことに気づける人材】 子どもが自ら考える力が薄れていることから、与えられたことだけを取り組むのではなく、【社会や人生に妥協せず、自らの問題意識に対して主体的に行動を起こし、活動に取り組める人材】 人との関わりが重要視される社会で人々と良い関係を築くことのできる【チーム内で自分の立ち位置を認識し状況を判断しながら働きかけられる人材】を育てたい。
フリースペースの高校生延べ参加人数は600人程度、子ども会議の高校生延べ参加人数は150人程度であった。
南三陸の高校生は、幼い子ども達へと震災の記憶、町の復興の様子を語り継ぐために自主製作の紙芝居の読み聞かせ、絵本の作成を行った。絵本の発行部数は合計180冊となった。
気仙沼の高校生は、気仙沼が「恋人」という言葉の発祥の地であるという文学的歴史を受け、「恋人リーフレット」となるオリジナルの観光リーフレットを作成した。以前製作したものを含め合計4000部作成することができた。
また、外国人向けに英語を用いた観光ツアーの実施をするため、他団体(株式会社コモンアース)の協力を得て、1月10日にプレツアーを実施した。
OBOGのメンバーは、3月12日13日にローフレプレイング気仙沼を実施し、合計20名ほどの観光客の誘致に努めた。市内での活動の認知度が高まり、今度も他団体と連携しながら継続して実施していく予定である。
1年を通して高校生の主体性を育むことができ、良い形で自主的なプロジェクトによる行動をサポートすることができた。OBOGもサポートスタッフとして、高校生の活動に携わる機会が増え、地域内の循環の形が形成されてきている。
「受援者からの声」(底上げYouth参加者 気仙沼高校2年)
底上げYouthの集まりでは、誰にも否定されることなく自分の意見を自由に言うことができ、自分のやりたいことが話し合いを重ねていく中で見つかっていきました。気仙沼の魅力についても知ることができ、自分が気仙沼を離れる前に地元についてもっと知りたいという気持ちになりました。かっこいい大人達と関わることで自分の夢が見つかり、底上げとの出会いが自分を変えてくれたと感じています。
皆様からの温かい、心からのご支援、本当にありがとうございます。
皆様からのお気持ちにより、高校生の自主性、主体性を育む場を作り、またそこから生み出された高校生自身の思いを形にしていくことができています。
地域の若者一人ひとりが、自ら考え動き出していく力が育っていくこと、その流れが必ず地域を活性化していきます。
今後も事業を継続していき、東北の復興に努めてまいります。
今後とも宜しくお願いいたします。
本当にありがとうございます。
子どもサポート基金 子どもサポート基金 活動レポート一覧 子どもサポート基金 活動レポート一覧 活動レポート トップページ 子どもサポート基金 活動紹介