子どもサポート基金 子どもサポート基金公益財団法人 夢現エデュテイメント

2013年12月05日

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SENDto2050 PROJECT 被災3県の中学校生徒会を対象とした次世代リーダー育成活動

2013年4月〜6月
(1)参加校にて事前学習の実施(各地域の復興へ向けた課題と、自分たちができる活動計画を作成)
・参加校全てに事前学習資料を郵送
・各校にて事前学習に取り組んで頂き、事務局として実施サポートを行う

2103年6月〜7月
(2)県別生徒会サミットの実施開催
1.「宮城県生徒会サミット2013@宮城県塩釜市」の開催
 ※気仙沼市、石巻市、塩釜市の中学校生徒会が参加(述べ20校、56人の中学生、20人の教員が参加)

2.「福島県生徒会サミット2013@福島県伊達市」の開催
 ※伊達市、福島市、浪江町、いわき市、大熊町、郡山市、川俣町、会津若松市の中学校生徒会が参加(述べ120校、200人の中学生、100人の教員が参加)

2103年8月
(4)福島市にて「全国生徒会サミット2013福島大会」の開催
 ※被災3県から述べ160校、250人、80人の教員が参加
(5)「全国高校生徒会サミット2013」福島大会の実施開催
 ※被災3県から述べ15校、25人の高校生、15人の教員が参加

基本情報

活動期間
2013年  4月 ~ 2013年9月
活動地域
福島県福島市 宮城県塩竈市 岩手県釜井市
支援人数
のべ7000名
活動人数
スタッフ 12名、ボランティア 56名
連携団体
  • 福島市教育委員会 及び 福島市内の中学校
  • 伊達市教育委員会 及び 伊達市内の中学校
  • 塩釜市教育委員会 及び 塩釜市内の中学校

写真

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活動の背景・内容

活動の背景

■教育支援に関する現状と課題
被災地の教育現場では、子どもたちがボランティア活動や学校と地域の関わりを深める等の主体的な実践が進んでいる。ふるさとの復興に貢献しようとするこうした子どもたちの意欲や力を、今後の学びにつなげていくことが求められている。一方で新学習指導要領・特別活動は、自らよりよい生活を築くために合意形成をする話合い活動等、自治的な能力の育成を重視している。子どもたちがふるさとや学校の復興に向けて話し合いだけではなく、実践を創りだすための議論を何度も行い、主体的な実践をさらに深めていくことを通して、「生きる力」を育むことが求められている。
また、「いわての復興教育」をはじめ各県の計画にも記載されているように、被災地と被災地外の子どもたちの交流により、広く東北全体及び全国でそうした「生きる力」を育んでいくことが求められている。
当プロジェクトが開催した「全国生徒会サミット」に参加された被災3県の学校や市町村からの声としては、生徒会どうしの情報交換や、県単位での生徒会交流は子ども達に経験させてあげたいとの声がある反面、実施運営にあたる人的、予算的などの問題で断念せざるを得ない状態が明らかになっている。
また、「全国生徒会サミット」に参加した教員からは、子どもたちが各サミットで見せた主体的な姿勢や、その後に生まれている地域や学校でのボランティア活動等の主体的な実践が引き出されたことにより意義を強調し継続的な参加の申し出が相次ぐ一方で、学校や各地域で実践するための指導案の提供についても要望を受けている。
 

活動の内容

2013年4月〜6月
(1)参加校にて事前学習の実施(各地域の復興へ向けた課題と、自分たちができる活動計画を作成)
・参加校全てに事前学習資料を郵送
・各校にて事前学習に取り組んで頂き、事務局として実施サポートを行う
 
2103年6月〜7月
(2)県別生徒会サミットの実施開催
1.「宮城県生徒会サミット2013@宮城県塩釜市」の開催
 ※気仙沼市、石巻市、塩釜市の中学校生徒会が参加(述べ20校、56人の中学生、20人の教員が参加)
 
2.「福島県生徒会サミット2013@福島県伊達市」の開催
 ※伊達市、福島市、浪江町、いわき市、大熊町、郡山市、川俣町、会津若松市の中学校生徒会が参加(述べ120校、200人の中学生、100人の教員が参加)
 
2103年8月
(4)福島市にて「全国生徒会サミット2013福島大会」の開催
 ※被災3県から述べ160校、250人、80人の教員が参加
 
(5)「全国高校生徒会サミット2013」福島大会の実施開催 
 ※被災3県から述べ15校、25人の高校生、15人の教員が参加
 

活動の成果

■主催者側
震災復興上の効果としては、被害を受けた中学生達が、被害を受けていない中学生達と交流し、共にそれぞれの地域のことを考え、自分達にできることを一人ではなく、自分たちの地域だけではなく、それが日本全国に同じ志を抱ける仲間がたくさんいることへの気づきと、出会い。そこから養われる「生きる力」へと繋げていけると確信しています。そして、アジアの中学生リーダー達との交流は、全国と同じくアジアという枠での同志との出会いは勿論ですが、サミットで「熟議」を行う上で、自分の学校、そして街、市町村、都道府県、全国、そして世界へと視野を広げていくことを目的としています。
又、アジアの学校からたくさんの支援を受けた、被災3県の学校どうしが、このサミット通じて時間を共に共有頂き、感謝の気持ちを直接伝えさせてあげることで、子ども達の中で、次なるステップを踏み出していくきっかけとなっていければと考えております。
「子どもたちの復興に向けた「話合い」と「実践」を通じて、地域や学校の復興を進めるとともに、参観する保護者や地域への、前向きな復興への活動の波及をも狙う」と考えております。
 
 ■参加中学生の感想文(抜粋)
  私は,受験生だからという理由でこのサミットに参加するかどうか迷っていました。しかし、先生や両親に背中を押され参加することを決めました。今こうやって振り返ってみると本当に参加して良かったと思います。サミットでの4泊5日間で,私はたくさんの経験や出会いを通して,いろいろなことについて考えさせられました。
 サミットで「母ちゃんの力プロジェクトを立ち上げた方の話を聞きました。はじめは福島で穫れた野菜でつくったお弁当は受け入れられず、ぐちゃぐちゃにされて返ってきたりと、とても悔しくつらい思いをしたそうです。私は前を向いて一生懸命頑張る人達にそんな心無いことをする人がいるのか、と悲しくなりました。それでも屈せず、お弁当をつくり続けた福島のお母さん達の姿は、本当にかっこいいなと思いました。
 私は震災のことを思い出すと、離れ離れになった友達、テレビで見た数十mの津波などを思い出して悲しくなるのであまり思い出さないようにしていました。でも今回のサミットで、西日本の友達に震災のことを話したりして、震災と正面から向き合うことになりました。同じ班だった沖縄の友達が、私が震災のことを話したら後から手紙で、震災のことを教えてくれてありがとう、みんなの思いは絶対忘れないからね、と言ってくれました。私はその時、福島のことを思ってくれている人は他県にもいるんだな、と感じて、涙が出そうになりました。またサミットでは、津波で友達を亡くした人がいて、とてもつらいはずなのに、自分はこの思いをみんなに伝えることが自分の役目だと思う、と涙をこらえて震災のことを話してくれる人もいました。そんな姿を見て、私も震災から目をそらしていてはだめだなと思いました。福島を応援してくれる人がいて、苦しみを抱えながらも自分にできることを精一杯やっている人がいる。私にも福島のために何かできるはずだとお思い、今回サミットで考えたアクションプランを実行したいと思いました。一人では難しくても全国に同じ気持ちの仲間はたくさんいると、このサミットで実感したので、みんなでならできると思います。全国に仲間がいるということに気づいたら、失敗してもつらくても自分だけじゃない、みんながいると思えるようになり、いろいろなことにチャレンジすることができるようになりました。私の視野を、世界を広げてくれたこの全国生徒会サミットに心から感謝しています。ありがとうございました。
 

寄付者へのメッセージ

東日本大震災復興支援財団様はじめ寄付者の皆様のご賛同からなるご支援は間違いなく意味ある形を産み出していると信じております。少なくとも、本事業に関しましては勿論賛否両論はありますが、被災3県の次世代リーダーの育成に大いに繋がっていると確信しております。教育支援とは直ぐに効果が表れることは難しいものです。また、直ぐの効果を求めるものでもないと思っております。何よりも、教育支援を行っていく支援者や活動者の復興にかける強い思い、日本の未来を創りだしていくという強い思いが、子どもたちには魂として灯が点火していくものだと感じております。被災地支援で終わらす事業ではなく、被災地から始まった教育支援事業が、今後、日本全国、世界各国に広がっていき、東北復興にとどまらず、世界貢献にまで繋げていける事業として寄付者の皆様と共に一歩一歩前へ進めていければと思っております。今後とも共に活きた活動を行っていけましたら幸いです。ご協働頂き、誠にありがとうございました。

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