2013年12月06日
石巻市北上町の子どもたちのための冒険遊び場づくり活動
震災前から子どもたちは危ないから・汚くなるから・うるさいからと、子どもらしい面を見せずに遊んでいたのではないか。畳み掛けるように被災地における遊び場所・時間が減少したため、子どもらしく自由にのびのび遊ぶこと、その環境が身近にあることが必要であると考え、避難場所にもなっている学校の裏山で冒険遊び場を開催した。 ・遊び場への子どもたちの定着化(生活の中に遊びを) ・地域の大人に子どもの遊びへの理解を深める(考え方の共有) ・広報する(魅力をアピールする) ・遊び場活動の報告会や勉強会を開く(次の世代へ伝える) ・石巻市内の他地域で子どもの遊び場活動をしているグループとの連携(ネットワークづくり)
2012年度はNPO法人日本冒険遊び場づくり協会の被災地支援により、冒険遊び場を開催することができたが、当団体は被災地の親が作った組織であるため、冒険遊び場の運営ノウハウに欠ける。NPOの被災地支援が行われなくなった後でも、当団体が自分たちで冒険遊び場を運営していけるよう、考え方を共有し魅力をアピールすることが必要であると感じ、活動を実施した。
4月~9月「うらやまでプレーパーク」を計54回、開催した。
月・水・金曜日、放課後2~3時間
土曜日・祝日・夏休み、10:00~16:00
プレーリーダーに見守られる中で、ロープ・ネット遊び、手作りブランコ、ターザン、工作、森の探検、草花や昆虫採集、プール遊び、七輪を囲んで昼食やおやつ作りなど、子どもがやりたいと思った遊びを自由に行った。
6月「プレーパークってどんなとこ?」勉強会 講師:須永力(ぶんちゃ)
「地域のお父さんたちに昔の遊びを調査」ヒアリング 兵庫県立大学と協働
8月「心が折れるくらいなら、骨が折れたほうがマシだ」講演会2回 講師:渡辺達也
今年度から下校バスの時間が少し遅く出発するため、放課後「うらやまでプレーパーク」で遊んでから帰る子どもが多くいた。放課後のほんの少しの遊びの時間を、授業が終わるのを今か今かと心待ちにしている様子が伺えた。土曜や夏休みの1日開催の日も、開催時間の30分も前に待てずに来ていたり、終わりの時間が過ぎても暗くなるまで遊んだり、子どもたちは1日開催でもまだ遊び足りないといった感じで帰っていく。
助成金を頂けることで安定した開催日数で行えました。遊び場に必要な工具や木材、遊び道具もそろえることができました。遠く静岡から講師を呼ぶなど講演会は合わせて3回行うことができました。お陰様で子どもたちへ遊び場の定着化、地域の方の遊び場への理解を深めることにつながりました。
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