活動レポート ~活動実績のご紹介~
子どもサポート基金助成団体レポート
子どもサポート基金の助成先団体の活動レポートをご紹介しています。
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一般社団法人i.club
- 若者の地域離れという社会課題を解決するため農・工・商との連携モデルを構築
- 若者の地域離れという社会的課題を解決するため、気仙沼市の高校と地域の農・工・商とが、商品開発を中心とした教育プログラムを連携。「地域に対する誇りや愛着をもった若者を育てる」と同時に「地域の経済の活性化に貢献する商品ブランドを生み出す」ことを継続的に行えるための連携モデルの構築を目指す。
基本情報
活動期間 | 2016年4月1日~2017年3月31日 |
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活動地域 | 宮城県気仙沼市 |
支援人数 | 40名 |
活動人数 | 3名 |
連携団体 | 御菓子司いさみや/畠山憲之氏(菓子商品開発) たかはし製菓/高橋浩氏(菓子商品開発) 斉吉商店/斉藤貞子氏(講話) 菓心富月/畠山賢一氏(講話) 男山本店/菅原昭彦氏(講話) pensea/鈴木歩氏(デザイン講義/パンフレットデザイン) tabel/新田理恵氏(食指導) HAKUHODO DESIGN/永井一史氏(ブランド指導) |
写真
活動の背景/内容
若者の地域離れの原因と考えられる3つの課題(1)地元の魅力を知る機会がない、(2)地元の世代の枠を超えたつながりをもつ機会がない(3)地元の資源を活用して新しい価値を創り出す方法を学ぶ機会がないことを解決し、高校を卒業した後も地域との関係性を持ち続けたいと思ってもらうことを目指す。
オリエンテーション
授業回数:3回
i.clubと高校生、先生との顔合わせ。アイデア発想の作法についてのレクチャー
参加人数:各38名(以下同様)
アイデア発想
授業回数:7回
地域インタビューにて、今年度のテーマである酒粕や、共同開発を行う菓子事業者についてなど、アイデア発想を行うためのインプットを得ることができた。また、クラスが8つのチームに分かれ、それぞれのチームがインプットをもとにアイデア発想に取り組むことができた。
アイデア中間発表
授業回数:5回
アイデア中間発表では、菓子事業者に授業にご参加いただき、現時点でのスイーツのアイデアに対するコメントをいただいたことで、その後のアイデアのブラッシュアップに繋がった。
アイデア発表会
授業回数:7回
6月までのアイデア発想にて生まれたアイデアを発表するための準備を行うことができた。1学期最後の授業では、菓子事業者に対しこれまで考えてきたスイーツの発表を各チームが行ない、2事業者が8つのスイーツからそれぞれ1つずつ選定を行なった。
個人アイデア
授業回数:2回
チームではなく個人がアイデア発想を改めて行なったことで、それぞれが作法やアイデア発想の流れを確認できた。夏休み期間には事業者が選定したスイーツの試作を行うことができた。
試食・販促物作成基礎知識
授業回数:7回
スイーツの試食を行い、感想や改善点を菓子事業者に伝えたことで、試食のブラッシュアップに繋がった。また、気仙沼出身のデザイナーの出前授業により、販促物作成のためのデザインの基礎知識が身についた。
気仙沼産業祭りと向洋祭でのテスト販売
授業回数:8回
接客・広告・店舗・市場調査の各チームに分かれ、それぞれがテスト販売に向けた準備を行った。10/23の気仙沼産業祭りでは、生徒12名が参加し、カステララスクとクリーム大福のテスト販売を行った。10/30の向洋祭では、生徒名が参加し、同様にテスト販売を行った。会場ではアンケート調査を行い、スイーツの味についての感想や酒粕の消費について、分析を行った。
みやぎ産業教育フェアでのテスト販売
授業回数:8回
接客・広告・店舗・市場調査の各チームに分かれ、それぞれがテスト販売に向けた準備を行った。11/12のみやぎ産業教育フェアでは、生徒名が参加し、カステララスクとクリーム大福のテスト販売を行った。10月から11月にかけて計3回のテスト販売を行い、生徒全員が販売を経験することができた。
成果発表会準備
授業回数:4回
8つのチームに分かれ、成果発表会に向けた準備を行った。パワーポイントを用いた発表スライドの作成や、アンケートの集計などを行い、それらの活動について、チームのメンバー同士がお互いに評価を行う「チーム内評価」を取り入れたことで、チームでの活動を評価することができた。
成果発表会
授業回数:5回
8つのチームそれぞれが、これまでの授業で得た学びやその過程について発表を行った。1年間ともに取り組んできた菓子事業者が参加し、講評をいただいた。これまでの授業についてまとめることができた。
まとめ
授業回数:2回
地域インタビューでは気仙沼で活躍する地域事業者からの、気仙沼に対する思いを聞くことができた。またまとめの授業では、1年間の取り組みを通した感想をアンケート形式で記入した。
次年度に向けて
学校長へのご挨拶、引き継ぎに関する打ち合わせを実施し、次年度のカリキュラムの確認などを行った。
定量的な成果
- 2社の事業者から応募があった。
- 新しい酒粕ミルクスイーツが2つ商品化され、各店舗にて販売している。
活動に対する支援対象者(受援者)からの声など
プログラムが教員から「生徒にとって大きな学びになる可能性がある」との評価を受けた。
みなさまのご寄付により、1年間、気仙沼向洋高校での商品開発のプログラムを実施することができました。感謝申し上げます。2018年度には、仮設校舎から現在建設中の本校舎への移転も予定されており、ますます充実した活動が実施できるよう、本年度さらに活動を前進させたいと思っております。引き続き、ご支援のほど、宜しくお願い致します。